建てようネット[徳島]で建てた家

建築家と素敵な家づくり

祝146棟 A邸 『House-Sako』


祝146棟目 建てようネットで建てた家

徳島市・A邸

House-Sako

建築家・中野次郎+髙源組

プライベートコートが、

成長を見守る家。

大らかな設計で未来への余白を残す

  「もともと建築に興味があり、新築時に叶えたい希望もたくさんありました。取り留めのない要望をつなぎ合わせてくれるのは、やっぱり建築家しかいないかなと」とご主人。知人も利用したという「建てようネット」の登録建築家3人と面談を行った後、中野さんを指名した。

 ご夫婦が最初に出した要望は、プライバシーが確保されたリビングや中庭、露天風呂や月見台など、暮らし方の断片的な理想像を並べたもの。その中で中野さんが着目したのは「自分自身も手を加えながら理想の家に近づけていきたい」というご主人の思いだった。

 「無理に予算を組んで希望をすべて叶えるよりも、建築後にご主人が手を加えられる余地を残した方が良いと判断しました。だからといって、未完成感は残したくない。大らかな設計をベースにしながらも、家族が気持ち良く生活できる部分は責任を持って作り込みました」。

 建築予定地は、四方を民家に囲まれた立地だったため、要望にもあった中庭を採用することで、各部屋への日当たりや風通しを確保。木の格子と半透明ポリカーボネートを組み合わせた塀を正面玄関とし、屋内を完全なプライベート空間とした。リビングやキッチンから見える緑豊かな中庭が、日々の暮らしにやすらぎを与えている。

家族の成長と共に更新する住まい

  中庭は、ほかにも多様な役割を担っている。内と外の中間領域となっているウッドデッキがリビングとキッチンをつなぎ、開放的な空間として機能させていること。もう一つは、小さな子どもたちが、そのありあまるエネルギーを開放する場所になっていることだ。

 「子どもの遊び場になったり、洗濯を干したりと、普段からガシガシと使っていただく中庭にしようと思いました。また、視線の距離をコントロールすることで、実際の建坪よりも広い印象を与えています」。

 玄関の横には、ご主人の作業部屋を設置。ハシゴを上って2階の書斎へと移動できるなど遊び心も加えている。また、希望の一つとして挙げられていた露天風呂は、大きめの掃き出し窓を取り付けることで、裏庭の風景を取り込むことに。あえて庭には手を付けず、ご主人が作り込む余地を残した。

 2階の各部屋も、できる限り大らかに設計。子どもの成長に合わせて、部屋の使い方を自由にアレンジできるように配慮している。

 「今はまだ忙しくてなかなか手が付けられないけれど、やりたいことはいっぱい。住まいだけでなく、将来的な楽しみを作ってくれた中野さんには本当に感謝しています」とご主人は話してくれた。

 

Aさんの夢を叶えた建築家

[建築家]中野次郎

nakano-c

1974年生まれ、血液型O型、蟹座。信州大学工学部卒。北島コーポレーションで企画設計を担当の後、独立。

一級建築士、インテリアコーディネーター、一級施工管理技士。

 

設計コンセプト

「市街地の2階建てコの字型住宅。格子門扉を抜けると吹抜けプライベートコート。このコートの役割として、①各居住スペースを視覚的に緩やかにつなぎ、面積以上の拡がりを感じさせる。②プライバシーと光の取入れの両立。③元気な子供たちの多様な動線を生み出す。ご家族の成長と共に、フルに活用され、安らぎをもたらす家となれば幸いです」

 

CO4_1606

採光や風通し、開放感、プライバシーの確保など、あらゆる要望を集約した中庭。四方を住宅に囲まれているとは思えないほど快適な空間。

採光や風通し、開放感、プライバシーの確保など、あらゆる要望を集約した中庭。四方を住宅に囲まれているとは思えないほど快適な空間。

玄関を入ってすぐ左にある、ご主人の作業部屋。壁にはボルダリングの器具を取り付ける予定。ハシゴは2階の書斎とつながっている。

玄関を入ってすぐ左にある、ご主人の作業部屋。壁にはボルダリングの器具を取り付ける予定。ハシゴは2階の書斎とつながっている。

作り付けのキッチンから見た1階スペース。照明を取り付けるために設置したレールのラインが、空間にさらなる広がりをもたらしている。

作り付けのキッチンから見た1階スペース。照明を取り付けるために設置したレールのラインが、空間にさらなる広がりをもたらしている。

リビングから中庭を臨む。土間を通って、直接玄関へと向かうことができる。ウッドデッキが中間領域となり開放的な雰囲気をさらにアップ。

リビングから中庭を臨む。土間を通って、直接玄関へと向かうことができる。ウッドデッキが中間領域となり開放的な雰囲気をさらにアップ。

2階のユーティリティスペース。今はパソコンや書類を置いているが、将来的には子ども部屋などとしてカスタマイズできるよう大らかに設計。

2階のユーティリティスペース。今はパソコンや書類を置いているが、将来的には子ども部屋などとしてカスタマイズできるよう大らかに設計。

ウッドデッキを周遊させた2階。ご主人はここでコーヒーを飲んだり、ゆっくりと喫煙するなど、貴重なプライベートの時間を満喫しているそう。

ウッドデッキを周遊させた2階。ご主人はここでコーヒーを飲んだり、ゆっくりと喫煙するなど、貴重なプライベートの時間を満喫しているそう。

畳を用いた居心地の良いリビング。飾り棚の下に開口部を設けることによって開放感を高め、外の風景を巧みに取り込んでいる。

畳を用いた居心地の良いリビング。飾り棚の下に開口部を設けることによって開放感を高め、外の風景を巧みに取り込んでいる。

黒い壁と木の格子でシンプルにまとめた外観。屋内の間取りを容易に想像させないことも、プライバシーを守る需要な要素の一つ。

黒い壁と木の格子でシンプルにまとめた外観。屋内の間取りを容易に想像させないことも、プライバシーを守る需要な要素の一つ。



建築データ

■家族構成 施主、妻、子ども3人

■構造 木造2階建て

■工法 在来軸組工法

■敷地面積 231.45㎡(約70坪)

■延床面積 合計142.01㎡(約43坪)

      1階77.63㎡(約23.5坪)

      2階64.38㎡(約19.5坪)

■スケジュール 設計期間2013年8月~2014年5月

         施工期間2014年8月~2015年3月

■設計監理 ナカノジロウ建築デザイン事務所

■施工 髙源組

 

A邸間取り

東邸平面図画像

1. Enterance

2. Court

3. Deck

4. Living

5. Dining

6. Kitchen

7. storage space

8. Bedroom1

9. Bedroom2

10. Library

11. Veranda