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» 2015/10/26/

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空き家対策特別措置法の基礎講座

 2015年5月26日、『空き家対策特別措置法』という法律が全面施行された。その名の通り、全国に数多くある空き家の問題を改善するための法律で、簡単に言うと「特に管理状態の悪い空き家の持ち主にはペナルティを課しますよ」というもの。そのペナルティには、住宅用土地の固定資産税の優遇が取り消されるという内容も含まれている(固定資産税の優遇制度に関して詳しくは前々号(9月号)の当コーナーを参照)。つまり、最大で土地の固定資産税が6倍に跳ね上がってしまうということ。その条件に当てはまる物件は『特定空き家』と呼ばれている。1年程度以上使用されていない空き家のうち、以下のいずれかに当てはまる物件が『特定空き家』であると認定されるのだ。

①倒壊などの危険がある状態

②衛生上有害となるおそれのある状態

③著しく景観を損ねている状態

④生活環境の保全上不適切な状態

 条件に当てはまったとしても、ある日突然ペナルティが課されるわけではないが、助言・指導を経て、改善されなければ、勧告(上記の固定資産税の優遇は、この時点で取り消される)、命令、強制執行という流れになり、命令違反で50万円以下の過料が課されるなど最終的にはかなり厳しい措置が待っている。

 さて、前置きが長くなったが、今回何を言いたかったかと言うと、「空き家を持っている人は、そのまま放置しておくと大変なことになる」ということ。「更地にすると固定資産税が上がるから」「撤去や管理にお金と手間がかかるから」などと空き家をそのままにしている人も多いかもしれないが、放置しておくと早晩『特定空き家』に認定されかねないのだ。更地にして土地を売ってしまうというのも一つの手だが、代々受け継いできた資産を手放したくない場合は、一例で言えば、賃貸物件などへのリフォームや建て替えで、資産を活用する方法もある。そうすれば土地の固定資産税の優遇を維持できるうえ、その固定資産税や管理費用も賃貸収入から賄えることになり、長年にわたって利益も生んでくれる。

 資産を放置して『特定空き家』に認定され、負の財産にしてしまうのか、それを活用して真の財産とするのか。それは、これからのあなたの行動次第だ。

 

●取材協力/(株)祐和不動産鑑定士事務所 不動産鑑定士 阿部祐一郎  ■tel. 088-635-0247 ■web. http://www.yuwa-reaoffice.jp/

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