建てようネット[徳島]で建てた家

建築家と素敵な家づくり

祝 126棟目 『うえだ動物病院』


祝126棟目 建てようネットで建てた店舗

藍住町

うえだ動物病院

建築家・杉本真理子+司工務店

県道沿いにあるテナントを全面的にリフォームし、真新しい動物病院として新規開業。お客様に安心感を与えるため、道路側の壁はガラス張りとした。ガラスには、施主自らが動物や植物のシールを貼付。シンプルなデザインの中に、温かみを加えている。

県道沿いにあるテナントを全面的にリフォームし、真新しい動物病院として新規開業。お客様に安心感を与えるため、道路側の壁はガラス張りとした。ガラスには、施主自らが動物や植物のシールを貼付。シンプルなデザインの中に、温かみを加えている。

新規開業の「動物病院」に求めたのは、

機能的な動線と心地良さ

 

新天地での開業にあたり

地元に詳しい「建てようネット」を活用

 昨年3月、徳島市のベッドタウンとして発展を続ける藍住町に、真新しい設備を整えた動物病院がオープンしました。院長を務めるのは、新進気鋭の獣医師、植田和也さん。約7年にわたる県外の動物病院での勤務経験をもとに、奥様の地元である徳島に『うえだ動物病院』を開業しました。

 「僕にとっては初めての土地でしたので、テナントのリフォームには、地元をよく知る方に関わっていただきたいと思っていました。そんな時[建てようネット]の存在を知ったんです。担当者に病院づくりのイメージを伝えたところ、すぐに何人かの建築家との面接をセッティングしていただきました」。

 個性あふれる建築家が並ぶ中、植田さんが選んだのは杉本真理子さん。シンプルで機能的な設計力に加え、過去に医療機関の設計を手掛けていたことも決め手の一つとなりました。

 「経験豊富な杉本さんだからこそ、レントゲン室の設計なども安心してお任せすることができました。また、動物病院には女性の方が多くいらっしゃるため、女性の視点を取り入れたデザインを提案していただけた点も良かったです」と植田さんは笑顔で話します。

待合室、診療室、オペ室などが連結する

シンプルで機能的な空間設計

 設計に関する打ち合わせが本格的にスタートしたのが、昨年の6月。当時、植田さんは千葉県の動物病院に勤務していたため、パソコンのメールや音声通話で連絡を取り合うことも多かったそうです。

 「忙しい合間を縫って、羽田空港で打ち合わせをしたこともありました。本当に熱心に対応していただき感謝しています」と植田さんは振り返ります。

 間取りで特にこだわったのが、診察や治療を効率的に行うための動線。診察室とオペ室を挟むように処置室・検査室を配置し、その周りに犬舎や準備室などが配置されました。それぞれの目的を持った部屋が無駄なく連結しているため、緊急時にもスムーズな対応を行うことが可能となっています。

 「このテナントは、改装工事を重ねる度に見えない部分など芳しくない状態だったため、天井をすべて張り替え、段差のあった床もフラットにしました。衛生面には特に気を遣い、床材や壁の一部にはメンテナンス性の高い素材を用いています」と杉本さん。院内のトビラはすべて引き戸を採用することで、開放感と安全性の両面を実現しています。

印象的な配色と遊び心あふれるデザインで

ペットと飼い主に心地よい時間を提供

 白を基調とした清潔感あふれる院内で、ひときわ目を引くのが、赤・青・黄の原色を用いた建具。シンプルながらも、洗練された心地良さを携えています。また、それぞれのトビラには、小さな窓を設置。待合室と診察室の境界をゆるやかにつなげることで、お客様の安心感を高めることに成功しました。

 「円い窓の形を活かして、犬や猫の肉球をイメージしたデザインを施しました。ちょっとした遊び心を加えることで、空間の印象をガラッと変えることができるんです」と杉本さんは言います。建築家へのオーダーは新築だけと考えている方も結構多いようですが、テナントの改装もこの医院のように「建築家だからこそ」の設計が活かされています。

 道路側は全面ガラス張りとなっているため、外からも院内の様子を感じることが可能。そこには「すべての人にとって、オープンな病院でありたい」との思いが込められています。「地域の方々に信頼していただけるよう、これからも頑張りたいですね」と植田さん。徳島での新たな挑戦は始まったばかりです。



 

うえだ動物病院の

夢を叶えた建築家

建築家 杉本真理子さん

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設計コンセプト

「安心して大切なペットと訪れたくなる動物病院を考えました。まず、明るく楽しい雰囲気づくり、そして確かな技術や配慮が見える“医院”としての形がみえるように、細かな工夫をしています。衛生面はもとより、機能的な動線を大切に、また、待合に小さな区切られたスペースを設ける提案など、医院長やスタッフと一緒に考えました。プライバシーを守りながらも、内部の様子が垣間見られるように開放的で、かわいい医院となりました」



白と黄色のコントラストが印象的な受付。作り付けのカウンターには、お客様の荷物が置けるスペースのほか、その上部には商品をディスプレイするための陳列棚を設けた。トビラの丸窓を活かした肉球デザインが、動物好きの心をくすぐる。

白と黄色のコントラストが印象的な受付。作り付けのカウンターには、お客様の荷物が置けるスペースのほか、その上部には商品をディスプレイするための陳列棚を設けた。トビラの丸窓を活かした肉球デザインが、動物好きの心をくすぐる。

トイレのカラーには、大胆な赤を採用。広々とした空間は、ペット連れのお客様にも快適。犬をつなぐためのリードフックも備えている。

トイレのカラーには、大胆な赤を採用。広々とした空間は、ペット連れのお客様にも快適。犬をつなぐためのリードフックも備えている。

スタッフ側から見た受付カウンター。上部に設置した作り付けの棚は、使い勝手も抜群。処置室とも直接つながっているため、獣医師との連携もスムーズに行うことができる。

スタッフ側から見た受付カウンター。上部に設置した作り付けの棚は、使い勝手も抜群。処置室とも直接つながっているため、獣医師との連携もスムーズに行うことができる。

医療機器を備えたオペ室・レントゲン室には、ブルーのトビラを採用。診察室からは、ほぼ一直線の導線で結ばれている。

医療機器を備えたオペ室・レントゲン室には、ブルーのトビラを採用。診察室からは、ほぼ一直線の導線で結ばれている。

診察室からは、待合室や処置室へのスムーズな移動が可能。壁面の下部にはメンテナンス性の高い素材を用いているため、常に清潔な空間を保つことができる。

診察室からは、待合室や処置室へのスムーズな移動が可能。壁面の下部にはメンテナンス性の高い素材を用いているため、常に清潔な空間を保つことができる。

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建物の中央部分を貫く処置室。廊下を廃した間取りを実現し、ほぼすべての部屋とトビラ一枚でつながっている。医療機器や収納棚の配置場所を綿密に計算することで、無駄のない機能的な空間づくりが可能になる。

建物の中央部分を貫く処置室。廊下を廃した間取りを実現し、ほぼすべての部屋とトビラ一枚でつながっている。医療機器や収納棚の配置場所を綿密に計算することで、無駄のない機能的な空間づくりが可能になる。



うえだ動物病院

板野郡藍住町笠木字中野60-1

tel. 088-691-5026

hp. http://ueda-ah.com/

診療時間/9:00~12:00、16:00~19:30(時間外診察もあり。詳細はHPにて)

休診日/木曜、日曜午後、祝日午後(木曜が祝日の場合は、終日休み)

 

建築データ

■構造・工法

テナント改装

■延床面積

合計 87.95㎡(約26.6坪)

1階 87.95㎡(約26.6坪)

■スケジュール

設計期間 2013年6月~2013年12月

工事期間 2014年1月~2014年3月

■設計監理

アトリエ・クー

■施工

司工務店

うえだ動物病院間取り

1 エントランス 2 待合1 3 待合2 4 診察室1 5 トイレ 6 スタッフルーム 7 受付 8 診察室2 9 処置室・検査室 10 オペ室・X線室 11 犬舎 12 準備室 13 猫舎

1 エントランス
2 待合1
3 待合2
4 診察室1
5 トイレ
6 スタッフルーム
7 受付
8 診察室2
9 処置室・検査室
10 オペ室・X線室
11 犬舎
12 準備室
13 猫舎