建てようネット[徳島]で建てた家

建築家と素敵な家づくり

祝130棟目 Y邸 『YMH1404-阿波市の焼き菓子家』


祝130棟目 建てようネットで建てた家&店舗

阿波市・Y邸

YMH1404-阿波市の焼き菓子家

建築家・伊月善彦+島出建築事務所

 

住宅も店舗も、自分らしくコンパクトに。

坪数に比例しない開放感を生み出す

 管理栄養士だった奥さまが、料理の仕事を始めたいと考えた時、シンプルで快適に暮らせるマイホームに店舗を作ろうと店舗併用住宅を選択。その願いを叶えたのが、建築家の伊月さんだった。

 「建てようネットの建築家が手掛けた事例集を見て、すごくいいなって。実際に建築家を紹介してもらう前から、伊月さんを有力候補の一人として考えていました」。

 ご夫婦が望んだ素朴な暮らしや、奥さま一人で切り盛りできる店舗サイズを実現するため、コンパクトな中にも便利で開放感のある空間を目指すことに。予算配分にメリハリを持たせながら、立地条件や坪数を最大限に活かす設計を心掛けた。

 外観で一際目を引くのが、住まいと店舗を区切るように設けられた無垢板の壁面。伊月さんが「結界のようなイメージ」と言うこの壁が、裏山の風景に溶け込みながら住宅と店舗を緩やかにつなげている。

 「周囲に隣家もないので、目立たせるために大きく作る必要もない。暮らしも仕事も自分のペースで楽しめるよう、コンパクトだけど窮屈にならない設計を心掛けました」と伊月さん。開口部や間取りなど細部への積み重ねが、坪数以上の開放感と居心地の良さとなって住宅と店舗に反映されている。

暮らしの質を決める家事動線と収納力

  住宅は1階にLDKを配置し、個人の部屋はすべて2階に置くというシンプルな設計。しかし、そこには家族が便利で快適に豊かに暮らすための工夫が散りばめられている。

 特にこだわったのが、洗濯物の家事動線。リビングの南側に広いウッドデッキを設けることで、洗う、干す、畳む、収納するという一連の動作を最短距離で行えるようにした。

 「ウッドデッキには高めの塀を設置し、十分な光を取り込みながらも道路からの視線を遮りました。洗濯物も遠慮なく干せるし、ラフな格好で生活をしていただくこともできます」と伊月さんは話す。

 もう一つのポイントが、収納力の高さ。玄関や階段下、リビング、ウッドデッキの各所に収納スペースを設けているため、コンパクトな住まいはいつもスッキリ。キッチン収納も奥さまの要望をもとに作り付けるなど、暮らしやすさとデザイン性の両方を追求している。

 「日中は家の中が本当に明るいし、風通しも最高。裏山の風景とつながる和室も気に入っています。心地良い空間に浸りながら、子どもの成長を見守っていきたいですね」とご夫婦。あらゆる要望を凝縮して初めて、建築における「シンプル」な表現が生まれるのだ。


Yさんの夢を叶えた建築家

[建築家]伊月善彦

itsuki02

【プロフィール】

1961年生まれ、A型、射手座。私学文系に進学するも、経済学についていけずリタイア。その後

建築家を目指し建築デザインの学校に再入学。徳島、大阪の設計事務所を経て独立。一級建築

士。

 設計コンセプト

「阿波市の山裾に寄り添うように建つ住宅。伸びやかな敷地環境で近隣には道筋に数えられるほどの建物が並んでいる程度である。1階には奥様が阿波市産小麦を使用した体に優しいおやつを手作りして販売するお店を併設する。そのためご家族が暮らせる最低限の部屋数で住宅は構成された。暮らしが窮屈に感じないよう南北に視線と風が抜けるよう計画し、2階の個室は眺めの良い北側に開いている」

2階のベランダまで伸びる木の壁が、店舗(右側)と住宅の境界として機能するファサード。大きな開口部で内部を見せ、店舗らしさを伝えている。

2階のベランダまで伸びる木の壁が、店舗(右側)と住宅の境界として機能するファサード。大きな開口部で内部を見せ、店舗らしさを伝えている。

外観の象徴となる中央部の壁には杉材を使用。通りから住宅側の玄関を隠すことで生活感を抑え、店舗兼住宅としての表情を浮かび上がらせた。

外観の象徴となる中央部の壁には杉材を使用。通りから住宅側の玄関を隠すことで生活感を抑え、店舗兼住宅としての表情を浮かび上がらせた。

寝室やプライベートな部屋は2階に配置。南から明るい光が差し込む廊下を、家族のユーティリティスペースとして上手く活用している。

寝室やプライベートな部屋は2階に配置。南から明るい光が差し込む廊下を、家族のユーティリティスペースとして上手く活用している。

杉の無垢材やニッチ、飾り棚などによってデザインされた店舗は、素朴で優しい雰囲気。コンパクトで使いやすい設計が暮らしの質を高める。

杉の無垢材やニッチ、飾り棚などによってデザインされた店舗は、素朴で優しい雰囲気。コンパクトで使いやすい設計が暮らしの質を高める。

リビングとフラットにつながるウッドデッキが開放感をアップ。高めの塀によって道路側の視線を完全にカットしつつ、風景や光はしっかりと取り込んだ。

リビングとフラットにつながるウッドデッキが開放感をアップ。高めの塀によって道路側の視線を完全にカットしつつ、風景や光はしっかりと取り込んだ。

「日当たりの良い空間で、家族の姿を見ながら家事が行えるのは最高」と奥さま。リビング階段や和室も、LDKの一部として見事に融合している。

「日当たりの良い空間で、家族の姿を見ながら家事が行えるのは最高」と奥さま。リビング階段や和室も、LDKの一部として見事に融合している。

 

リビングの北側に和室を設け、視界の抜けを確保。裏山の緑が暮らしに彩りを添えている。夏場はとても涼しいので、家族の寝室になることも。

リビングの北側に和室を設け、視界の抜けを確保。裏山の緑が暮らしに彩りを添えている。夏場はとても涼しいので、家族の寝室になることも。

 

奥さまお気に入りのキッチン収納は、すべて作り付け。店舗のバックヤードへ直接移動することができるなど動線計画も練り込まれている。

奥さまお気に入りのキッチン収納は、すべて作り付け。店舗のバックヤードへ直接移動することができるなど動線計画も練り込まれている。



建築データ

■家族構成 施主、妻、子ども1人

■構造 木造2階建て

■工法 在来軸組工法

■敷地面積 368.19㎡(約111.37坪)

■延床面積 合計141.72㎡(約42.87坪)

      1階(住宅)78.03㎡(約23.6坪)

      1階(店舗)27.36㎡(約8.28坪)

      2階36.33㎡(約10.99坪)

■スケジュール 設計期間2013年4月~2013年9月

         施工期間2013年11月~2014年4月

■設計監理 moon at.

■施工 島出建築事務所

Y邸間取り

1 Entrance Hall

2 Hall

3 Stock Room

4 Terrace

5 Living

6 Dining

7 Kitchen

8 Guest Room

9 Cafe Space

10 Cafe Kitchen

11 Hall

12 Kid’s Room

13 Cloak Room

14 Bed Room

15 Balcony

山添邸平面図画像

 

Sugar spot(シュガースポット)

阿波市市場町大俣字宇佐159-1

tel: 0883-36-1365

営業時間:10:00~16:00

定休日:月曜・水曜。土曜・日曜は時々営業

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