だから、平家。

» 2019/06/02/

野口政司の平家- 2


野口政司の平家- 2

徳島市・T邸

里山の家・八万町の家

 

学習塾だった平家を

生活の場として再生

 

快適な暮らしのために新たな生命を吹き込む

 

 八万町のT邸は、阿南市のN邸同様、母屋がある敷地内に建つ平家の〝離れ〞である。しかし、両者のアプローチは、完全に別の方向を向いていた。

 「かつて学習塾として使われていた建物を、生活の場として生まれ変わらせるには、どうしたらいいか――。そこがスタート地点となりました」。

 新築や増築を含めてさまざまな案が練られた結果、最終的には、耐震改修を加えた上、一部を増築するというプランに落ち着いたと野口さん。

 「以前、学習塾だった頃にリフォームを担当しているんです。良い木材を使って丁寧に建てられていることを知っていたため、取り壊して新築を建てるよりも、このまま平家の住まいとして再生させるべきだと判断しました」。

 教室として使用されていた大空間を仕切り、家族室とダイニングキッチンに。梁を現しにした高い天井には、採光と通風を考えて天窓を入れるなど、快適な暮らしのための工夫が随所に施されている。

 「家族の気配を常に感じられるように、奥さまが過ごす時間の長いダイニングキッチンを中心に配置し、左右に長いI型のデザインとなりました。小さなお子さんが嬉しそうに走り回る家になりましたね」。

 また、母屋と玄関の位置を揃え、施主の母親が大切にしている庭を眺めながら行き来できる点もポイントの一つだ。

 学習塾から生まれ変わった八万町のT邸。建築家によるリノベーションで新たな生命を吹き込まれた平家は、家族の笑顔を生み出していく。



ダイニングキッチンとリビングには光と風を取り入れるためのトップライトを設置。自然エネルギーの力を熟知した建築家ならではの工夫だといえるだろう。

ダイニングキッチンとリビングには光と風を取り入れるためのトップライトを設置。自然エネルギーの力を熟知した建築家ならではの工夫だといえるだろう。



素材の持ち味を大切に改修された結果“離れ”となったT邸。かつて学習塾の教室だったとは思えない落ち着いた雰囲気の外観である。

素材の持ち味を大切に改修された結果“離れ”となったT邸。かつて学習塾の教室だったとは思えない落ち着いた雰囲気の外観である。



設計コンセプト

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「学習塾だった木造の離れをどうするか、様々な計画案が練られ、最終案は耐震改修した上で一部増築することに。天井の高い教室だった大空間は、家族室・DKとして生まれ変わり、この家の個性として際立っています。花が大好きなお母様の大切にしている庭を見ながら母屋と行き来できる魅力的な配置計画となりました」( 野口)



建築データ

■ 家族構成 : 施主・妻・子供2人

■ 構造 : 木造

■ 工法 : 在来工法

■ 敷地面積 : 176.17m2( 約53.29坪)

■ 延床面積 : 合計 79.85m2( 約24.15坪)1階 79.85m2( 約24.15坪)

■ スケジュール :

設計期間 2014年10月~2015年6月

施工期間 2015年7月~2015年11月

■ 設計監理 : 野口建築事務所

■ 施工 : 野口建築事務所



T邸間取り

① 玄関

② 寝室 1

③ 寝室 2

④ トイレ

⑤ 浴室

⑥ 洗面室

⑦ DK

⑧ 居間

⑨ 物干場

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【情報掲載日/2016年11月25日】

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