【目次】
1.事務所
2.プロフィール
3.モットー
4.作風
5.家づくりの考え方
6.原点
7.建築実例
事務所
MATSUDA Kimihiko Studio
プロフィール
- 1962年生まれ、血液型O型、乙女座。
- 多摩美術大学美術学部建築科卒。
- サンホームデザイン(東京)、野口建築事務所(徳島)を経て独立。
- 一級建築士。
わたしのモットー
「肯定からはじめる」
自分の作風
●与えられた条件を成立させる過程で、作風が手枷 足枷にならないよう、また自己主張しないように注意しています。
●白紙から敷地や諸条件のマイナス要因をプラスに転換するカタチやふさわしい工法を模索します。
●条件をあえて誤読したり、イメージを過大解釈した発想の提案などもしながら、カタチを作り上げていきますが、強要はしないようにしています。
家づくりの考え方
必然性のないデザインをしないように心がけ、美しさと機能をあわせもつ空間を設計したいと思っています。が、多少の行儀悪さやわがままは受け入れられる、あいまいな部分を持ちあわせる、融通がきく家を作りたいと思っています。また、建築が社会や環境や人体にあたえる悪影響を理解したうえで、新建材等の可能性を否定せず自然素材との共存を考えていきたいと思います。
私の原点
●CONDUWA BAG(コンドワバッグ)
「コンドワバッグ」は紙製の米袋を「こんどは」バッグとしてリメイクしたトートバッグだ。ことさら丁寧に制作がなされている。日本人が6千年以上前から主食としてきた米は、信仰や文化の根幹となってきた。日本人は、米に対してほかの食糧とは違う別格の存在感を受ける。紙はどうだろう、日本人の感性と卓越した技術力を証明する製品として古来より世界をリードしてきた。実際、大多数の国が米袋をビニール化する中で日本は強度が高く通気性があり、水にも強い低価格の紙の米袋を開発した。これほど「日本」を体現したプロダクトにはそう簡単には出会えない。このバッグに蓄積された歴史に想いを馳せるとき、2004年に隈研吾が提唱した建築観「負ける建築」の趣意を想起する。そこでは、建築家個人の美意識より社会とのコンセンサスを重視し、装飾過剰なデザインより周辺そして何より持続可能な建築の提唱でもあった。環境への配慮が強調された。