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徳島県の注文住宅はいくらで建つ? 費用相場を徹底調査!

戸建て派なら誰もが思い描く「自分だけの理想の家」。
あなたのライフスタイルに合わせてつくる「注文住宅」で過ごす日々は、これからの人生をもっと豊かにしてくれます。
でも、その前に…。

「家って一体いくらで建つの?」
「みんなはいくら払っているの?」

って気になりますよね。
この記事を読めば「徳島県で家を建てたい!」と考えている人が、目安の費用を知ることができます。ぜひ最後までお読みください。

新築住宅の種類

一口に「新築住宅」と言っても、家づくりの方法によって違いがあります。
ほとんどの場合、次の4種類に当てはまります。

1.注文住宅オーダーメードの家づくり
2.規格住宅あらかじめ用意された間取り・仕様から選んで建てる
3.建売住宅土地と建物がセット。家はすでに完成していて、実物を確認して購入する
4.売建住宅土地と建物がセット。指定の施工会社で建設しなければならない。建物の仕様はある程度決まっていて、いくつかのパターンから選んで建てる

新築住宅4種類のメリット・デメリット

・100%オーダーメードの家づくりができる。
・間取り、広さ、建材、設備など、すべて自由に選べる。
・自分好みの設計士や施工会社を選べる。
・建設途中の様子を自分の目で確認できる

・土地代は別。
・自分の要望をカタチにしてくれる設計士や施工会社を探すのに時間がかかる場合がある。
・契約前に建物を確認できない。
・仕様によって費用が変わるため、綿密にプランを進めないと予算オーバーになることがある。




・おすすめの間取りが商品化されているので、選びやすい。
・ゼロから考える必要がないので、打ち合わせ時間が短縮できる。
・建材の標準化や施工のシステム化によって、コストダウンされている。
・基準価格が設定されているので、予算管理がしやすい。


・土地代は別。
・用意されたプランの中から選ぶスタイルなので、選択肢は広くない。
・契約前に建物を確認できない。
・プラン外のものを望む場合、割高または対応不可になることがある。





・土地と建物がセットで販売されている。
・建物を確認してから購入できる。
・価格が決まっている。
・建物が完成しているので、すぐに入居できる。


・間取りや設備等を選ぶ余地がない。
・建築途中のことが分からないので、構造や断熱材のことは業者に確認する必要がある。
・販売価格を抑えるために、建物の性能や仕様が最低限のランクになっていることがある。





・土地と建物がセットで販売されている。
・あらかじめ用意されたパターンから選ぶので、楽に家づくりができる。
・注文住宅よりも安価で建てられる。
・建材や施工を標準化することで、工期が短い。


・指定された施工業者で建てなければならない。
・契約から着工までの期間に制限がある場合が多い
・用意されたプランの中から選ぶスタイルなので、選択肢は広くない。
・プラン外のものを望む場合、割高または対応不可になることがある。




注文住宅にかかる費用

注文住宅を建てるとき、どんな費用が必要なのか見ていきましょう。

本体工事費用

建物本体の工事にかかる費用。駐車場、庭、門・塀など建物以外にかかる費用は含まれない。
●本体工事費用の相場:総費用の70%~80%が一般的。

仮設工事費用
工事に必要な足場の組み立て、仮設電気や水道、トイレの設置など。

基礎工事費用
建物の基礎をつくるための費用。

木工事費用
建物の骨組みを作る工事

内・外装工事費用
床のフローリングやクロス貼りなど内装工事と屋根防水や塗装、外壁サイディングなど外装工事にかかる費用

断熱・気密工事
壁や天井、床などに断熱材を取り付ける工事

空調工事費用や設置工事費用
空調設備の設置作業、風呂・キッチン・トイレなどの設置にかかる費用

電気・配管工事費用
電気の配線やコンセントの設置、水道やガスの配管作業にかかる費用
本体工事費用は一般的に総費用の70%~80%が相場です。

別途工事費用

建物以外にかかる工事・設備費用。付帯工事費用とも呼ばれる。
●別途工事費用の相場:総費用の15%~20%が一般的。

解体工事費用
建て替えなどの場合に必要

地盤調査・地盤改良工事費用
地盤の調査費用、地盤の改善が必要な時に発生する地盤改良工事にかかる費用

外構工事費用
駐車場や玄関までのアプローチ、フェンスや門扉、庭の石垣や植栽など建物の外周りの工事

引き込み工事・敷き工事費用
水道管やガス管を敷地内に引き込み配管する工事

照明・カーテン・エアコンなどの設置費用
照明やカーテン、エアコンやLANやソーラーパネルなどの取付工事にかかる費用

諸費用

諸費用
建物や建物まわりの工事以外にかかる費用。家取得によって発生する諸々の手数料や税金が諸費用にあたる。現金での支払いが多い。
●諸費用の相場:総費用の5%~10%が一般的。

登記手数料・登録免許税
登記簿登録を行い所有権を得るための費用と、登記をした時にかかる税金

印紙税
売買契約書や工事請負契約書など契約書作成の際に課される税金

不動産取得税
土地や建物などの不動産を取得した際に支払う税金

住宅ローン関連費用
保証料、団体生命保険料、火災保険、事務手数料など

固定資産税・都市計画税
土地建物の所有者が毎年支払う地方税

その他
地鎮祭や上棟式、引っ越しの費用や家具・家電の購入費用など。
諸費用は一般的に総費用の5%~10%が相場です。現金での支払いが多くなりますので現金で確保しておいた方が良いです。

土地の取得費用は?

徳島県が発表した「令和4年度徳島県地価調査結果について」の「令和4年度地価調査あらまし」を見ると、徳島県内の市町村別の住宅地平均価格(単位:円/平方メートル)は次の通りです。

市・町村住宅地の平均価格(円/㎡)
徳島市74,500
鳴門市34,400
小松島市28,000
阿南市27,800
吉野川市17,200
阿波市11,200
美馬市13,700
三好市14,300
市平均36,300
勝浦町14,300
上勝町5,600
佐那河内村10,500
石井町29,400
神山町11,600
那賀町8,000
牟岐町15,400
美波町14,700
海陽町12,400
松茂町33,700
北島町49,700
藍住町46,500
板野町15,900
上板町13,400
つるぎ町11,500
東みよし町19,600
町村平均18,200
県平均29,100
参考/徳島県:令和4年度徳島県地価調査結果について「令和4年度地価調査あらまし」
https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kendozukuri/tochi/7209796

統計データから見る徳島県の注文住宅相場

注文住宅を建てる場合、費用の全額を自己資金でまかなう人はめったにいません。
そこで、住宅ローンの話題で必ず名前が挙がる「フラット35」で有名な「住宅金融支援機構」の調査・研究結果から、費用の実態を見ていきましょう。

参考:住宅金融支援機構:調査・研究「フラット35利用者調査 2021年度調査結果」https://www.jhf.go.jp/files/400361622.pdf

建設費用のリアルと比較

まずは、いちばん気になる「建築費用」だけに絞ったデータをご紹介します。

【注文住宅:建設費(土地費別)】
徳島県   3194万2千円
四国全体  3279万4千円
三大都市圏 3805万6千円
全国    3569万5千円
(すべて「フラット35利用者の場合)

借入金額と自己資金の平均は?

次に、上のデータをもっと深掘りしていきましょう。注文住宅を建てた人の「住宅金融支援機構からの借入金額」と「自己資金」はどうなっているでしょうか。

エリア建設費借入金額自己資金
徳島県3194万2千円2480万6千円635万7千円
四国全体3279万4千円2608万9千円612万1千円
三大都市圏3805万6千円3013万1千円683万6千円
全国3569万5千円2874円4千円596万6千円
※土地費は別
※すべて「フラット35利用者の場合

どのくらいの大きさの家が建つ?

では、借り入れた金額+自己資金で、どのくらいの大きさの注文住宅が建てられているのでしょうか。

エリア建設費延床面積坪単価
徳島県3194万2千円109.0平米(約33坪)約95万4303円
四国全体3279万4千円115.2平米(約34.9坪)約93万9656円
三大都市圏3805万6千円124.6平米(約37.7坪)約100万9442円
全国3569万5千円123.8平米(約37.4坪)約95万4411円
※土地費は別
※すべて「フラット35利用者の場合

借り入れした時の年齢や家族の人数は?

続いて注文住宅を建てた人が、資金を借りたときの年齢や家族の数を見てみましょう。

エリア建設費年齢家族人数
徳島県3194万2千円39.2歳3.3人
四国全体3279万4千円40.2歳3.4人
三大都市圏3805万6千円46.3歳3.6人
全国3569万5千円45.1歳3.6人
※土地費は別
※すべて「フラット35利用者の場合

建てようネットがおすすめする「家づくりの考え方」

土地は80点で良し

自分にとって100点満点の土地は、そうそうあるものではありません。
「勤務先との距離」「こども達の学区」「実家との距離」「陽当り」「周辺環境」などチェックすべき項目はたくさんありますが、その中でも優先順位を決めて、ある程度のラインをクリアすればOK!としましょう。80点付けられる条件の土地が見つかれば万々歳です。土地でカバーしきれなかった条件は、建物の間取り等で解決しましょう。

難あり土地に飛びつかない

「変形地や旗竿地は土地代が安い。土地を安く買って建物で工夫しましょう」というコメントを見ることがありますが、実は落とし穴があります。その敷地に行くまでの道が狭かったり、そもそも工事用車両が入れなかったりすると、工事にかかる人件費や運搬費が多くかかることがあります。ある部分だけ見て安さに飛びつくのではなく、トータルコストで考えましょう。

建築家と一緒に土地探し

建築家(設計者)と一緒に土地探しをすること、いくつかの候補地の中から「どの土地が良いかアドバイスをもらう」ことはとても有効です。建築家(設計者)のプロの目で、敷地条件をチェックしてもらいましょう。

コンパクトな家にできるか考えてみる

「どうしても広い家がいい」「多くの部屋が必要」という人以外は、家の規模を小さくする方向で考えてみてはいかがでしょう。工事面積が小さくなれば、トータルコストは抑えられます。その分、自然素材の仕上げに予算を回すなど暮らしの質を上げることにお金を使えます。コンパクトな家にすると、日々の掃除やメンテナンスが楽になる利点もあります。

家具も「工事」のうち

「造作家具に憧れるけど、予算が…」と言う人がいますが、予算を気にするのであれば、造作家具こそおすすめです。家のデザインや使われている素材に合わせてシンプルな構造のものにすれば良いのです。設計段階から設置場所とサイズが決められるので、見た目もスマートでジャストサイズで納まります。 既製品を購入するのにも費用がかかりますから、トータルコストで考えれば、造作家具のコスパは高いと言えます。

トータルコストで考える

上段にも書いた通り、「最終的にいくらかかるのか」が重要です。建物だけでなく、冷暖房の設備、家具、外構など、実際に暮らし始める時に揃っていないといけないものも含めて、全体費用を見るようにしましょう。コストのかけ方は大胆に緩急つけて良いのです。こだわりたいところにしっかりと予算をかけて、納得の家づくりをしましょう。

まとめ

今回は、調査結果がしっかりと公表されている「フラット35」の利用者調査から、費用の実態を確認しました。
高い?安い? あなたはどんな感想を持ちましたか。
「家は人生最大の買い物」。費用の心配は尽きないものですが、見た目の金額に囚われすぎてはいけません。

大切なのは建て主である「あなた」の視点。
あなたの人生に絶対必要なもの、なくても困らないものが見極められると、自ずと予算配分が見えてきます。
建築費を効果的に使うために、「これから建てる家で、どんな暮らしがしたいか」を具体的にイメージすることから始めましょう。

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