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建てようネットで建てた家

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エントランスコートのある家 #180

建築家とつくる「徳島のいい家」
こだわりの注文住宅(180棟目)をご紹介します

[徳島市・K邸]
設計:伊月善彦
施工:島出建築事務所

Contents

[1]House photo コレクション
[2]レポート&インタビュー
住宅取材のプロライターが施主と建築家にききました
[3]
建築家プロフィール
[4]
設計コンセプト
[5]
建築データ

House photo コレクション

「温かさに満ちた、個人主義」

[内庭や吹き抜けから優しい光が届けられるLDKは、引込戸によって和室を個室化することも可能。階段近くに設けたL字のハンガーパイプは服を掛けるのにも便利]


[1]キッチン周りや収納、テーブルなどを造り付けることによってデザインを統一。マットな質感のステンレス壁がアクセントとなっている。

[2]2階の寝室にも無垢材を使用。テラスとの間にはサンルームが設けられており、隣家との適切な距離感をとることにも成功している。

[3]階段の手すり部分を本棚としてマルチに活用。吹き抜けのハイサイドライトが上下階に光と風を届けている。

[4]玄関先に設けられたパンチングメタルの扉。モダンな外観の印象に磨きを掛けながら、日々のセキュリティを高めている。

[5]玄関先の内庭。採光や道路との距離感など、この小さなスペースが日々の暮らしに豊かさをもたらしている。


[6]ご主人の要望により、建築の巨匠・コルビジェのデザインを意識したモダンな外観。真っ白な壁面には、奥さまが希望したガルバリウムを使用。

[7]南欧を思わせる白い外観は、夜になるとネガとポジを反転させたような美しい表情へと移り変わる。


レポート&インタビュー

家族を集わせながら個々の時間も楽しむ

実家の道路向かいにあった土地を活用し、就学前の子どもと暮らすための家づくりを決意した施主。もともと建築に興味を持っていたこともあり「建てようネット」では4人の登録建築家と面談を行った。

「建てようネットの担当者が『いろんな建築家の意見を聞くことで、参考になることも多いと思いますよ』と言ってくれたんです。どの建築家の提案も個性があり、いろんなアイデアや考え方を今回の家づくりに活かすことができました」とご主人は振り返る。

今回の間取りは1階に和室を併設した広いLDKを設け、2階に寝室と子ども部屋、ご夫婦それぞれの趣味室を配置した。家族のコミュニケーション空間とプライベート空間を両立するにあたって「個人主義だけれど、温かい感じを目指しました」と建築家の伊月さんは話す。

床材には上下階とも杉の無垢材を用い、キッチンのロングテーブルやベンチ、収納棚などもすべて造作。白い壁やキッチンに採用したステンレス壁との絶妙なコントラストが、ナチュラルで心地良い空間を生み出している。

「自然素材をふんだんに使っているんだけど、階段や造作家具に用いた金属部分とも完璧に調和しているんです。そのバランス感覚も、伊月さんの特徴の一つだと感じています」とご夫婦は声を揃える。


暮らすほどにわが家を好きになる

敷地の南面に道路がある場合、普段の生活は視線を気にしてクローズになりがち。そこをクリアさせるために採用したのが、玄関先に設けた内庭と、リビング階段の吹き抜けに設けたハイサイドライトの存在だ。室内に季節に応じた自然光を運んで来るため、家の中はいつも心地良さに包まれている。

シンプルながらも独特の存在感を放つ外観も、こだわったポイントの一つ。「コルビジェのような雰囲気にしたい」というご主人の要望を受け、周囲の風景に溶け込みながらも近代的なフォルムを作り上げた。特注したパンチングメタルの扉が、モダンで個性的な表情に磨きを掛けている。

伊月さんは、自らの建築デザインのスタンスについて次のように話す。

「10年ほど前に自分の家を設計した時に『どんなリゾートよりも、ここがいいな』って思えた。デザインのコンセプトは違っても、施主にも同じように感じてもらいたいなって」。

 そんな彼の哲学は今回の住まいにもしっかりと乗り移り、大きな満足感とご家族の幸せな笑顔を生み出した。

「どんな場所よりも自分たちの家がイイと心底思えるんです。数え切れないほどのわがままを言いましたが、本当に楽しい家づくりでした」とご夫婦は満面の笑みで話してくれた。


Kさんの夢を叶えた建築家

[プロフィール]
伊月善彦
1961年生まれ、A型、射手座。
私学文系に進学するも、経済学についていけずリタイア。
その後建築家を目指し建築デザインの学校に再入学。
徳島、大阪の設計事務所を経て独立。
一級建築士。

K邸の設計コンセプト

徳島市内の古くからある住宅団地の一角に建つ白い住宅。広くはない団地内道路に対して建物を敷地奥に配置して門、塀を設けずパーキングと道路のエスケープゾーンを兼ねるよう配慮した。とはいえ施主もセキュリティには気をつかっていたため玄関ポーチ手前にもう一枚ドアを設置しプライバシーを守られる玄関前内庭とした。この内庭があることにより、市街地の道路に対して南向き、1階リビングプランにありがちな道路の視線に気をつかうことなく外部と内部が繋がったおおらかな日々の暮らしが展開できると思う。

建築データ

■家族構成:夫婦、子供1人
■構造:木造2階建て
■工法:在来軸組工法
■敷地面積:160.22平米(約48.346坪)
■延床面積:
合計 142.88平米(約43.21坪)
1階 76.16平米(約23.03坪)
2階 66.72平米(約20.18坪)
■スケジュール
設計期間:2017年4月~10月
施工期間:2017年12月~2018年6月
■設計監理:moon at.
■施工:島出建築事務所

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